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舌で健康チェック

最近、メディアなどで口腔と全身には深い関わり合いがあることが度々紹介されています。皆さんも目にしたことがあるのではないでしょうか。

『舌に異常があると、糖尿病や心筋梗塞・動脈硬化のリスクが上がる!?』
『舌をみれば健康状態は把握できる!!』

果たしてこのようなメディアコピーは真実なのでしょうか?
今回はその真偽と理由についてご紹介したいと思います。

「舌の役割って?」

①味わう
舌は味を感じる重要な器官です、苦味、酸味、塩味、甘味、旨味など様々な味を感じることのできる繊細さを持っています。
いつもと同じ食事の味が何かおかしい?と感じるようであれば、体の変化のサインです。

②食べる
舌は食べ物を頬と挟み込み歯の上にのせることで効率的に噛むという事を皆さんは無意識にやっています、
これは舌が自由自在に形を変えることができるからです。
ご飯を食べるときに舌を噛んでしまう事が頻繁に起きる方は舌の動きが鈍っているのかもしれません。

舌の先の感覚は口の中で一番感覚が鋭い場所と言われています。
例えば髪の毛一本でも口の中に入っていると気づきますよね?
腕に髪の毛が乗っかっていても気づく方はそんなにいないでしょう。

③歯並びを整える
歯は常に動いています。
このため力が加わると移動してしまいます。
矯正治療は正にこの歯の特性を利用したものです。
筋肉の塊である舌は頬の筋肉と歯を挟み込むことで歯を正常な位置に誘導し保持する働きをしています。
歯を正常な位置に維持するため舌と頬の筋肉により歯を誘導しています。

「味の感じ方が変わると要注意!!」

米国の研究結果(97年 米国医師会雑誌JAMA掲載)で高齢者の塩味を感知する能力は、健康な若い人に比べて約12分の1、つまり約12倍の塩を使わないと若い頃と同じ味に感じられないと述べられています。

こうした違いが生じるのは加齢とともに「味覚障害」を発症する人が増えているからだと考えられています。
味覚障害とは、名前の通り 味が感じられなくなっていく症状がみられる疾患です。
〝味〟は食べ物と接触する舌にある味蕾が受けた刺激が信号として脳に伝達されて感じるものです。

この信号伝達に何らかの乱れが生じると、味の感じ方がおかしくなります。
この乱れは、ストレスや体調不良、高齢者が飲んでいることの多い降圧剤や糖尿病治療薬によって引き起こされる事もあります。
味覚障害を放置して、濃い味付けの食事ばかりを摂っていると塩分の過剰摂取となり、高血圧や動脈硬化のリスクが生じるのです。

「味覚障害を予防するには?」

①亜鉛摂取
亜鉛には味蕾の再生に不可欠な栄養素です。
牡蠣をはじめとする魚介類、牛肉やレバーや卵黄に多く含まれています。

②唾液腺マッサージ
唾液がよく出るように両頬の上の奥歯あたり(耳下腺)や
下顎の骨の内側の柔らかい部分(顎下腺)
を5〜10階指で優しくマッサージして唾液腺を刺激することで唾液の分泌を促しましょう。

「舌が衰えると肺炎に!?」

高齢になり舌や喉の筋肉が衰えるにつれて食べる機能(摂食嚥下機能)も低下すると考えられています。
機能の低下は、低栄養や誤嚥性肺炎の引き金になります。
食事のときによくむせる、1回で飲み込めない、薬がつかえる
といった症状の改善、予防のためにも日頃から口まわりの筋肉を鍛えることをお勧めします。

「舌で健康状態を把握するには何を見ればいいのでしょう?」

舌のチェックは主に
①色
②舌苔
③形・大きさ
の3点です。

【・舌の先が赤い】
風邪の初期や気管支の炎症が考えられます。

①色

舌は健康状態により非常に多くの色を呈します。

赤い…熱、脱水、うっ血

薄い…貧血、冷え

紫…循環障害、呼吸障害

②舌苔

舌の上にコケのように乗っている汚れです。舌苔の量から健康状態を知ることができます。

多い・無い…上部消化管の異常が考えられます。

黄色…熱がある、脱水している

白い…水分多量 冷え

③形・大きさ
舌は自由自在に伸縮でき、大きさや形で健康状態を図ることは困難かもしれません。
しかし循環や臓器の障害により異常が出てくることがあります。

【・溝がある、舌の表面に溝や亀裂が入っている】
栄養不良や貧血が疑われます。

【・舌がやせて薄い。】
脱水症状が続くと舌の血管に流れる血液が減少し舌がやせて薄くなることがあります。

【・舌が太く厚い】
肥満傾向がある、胃腸や腎臓が弱り、浮腫がおきている可能性が考えられます。

【・斑点】
冷え性、末梢血行不良が考えられます。

このように舌からは様々なことが分かり、全身と深く関わっています。
季節の変わり目のため体調も崩しやすいかと思います。
体調の管理と健康のチェックに舌を確認してみてくださいね!
舌に関して気になることがあれば、お気軽にご相談ください!

歯科医師 三浦貴澄
歯科医師 岸結城

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