永久歯に生え変わる時期は?

長引く梅雨にさわやかな青空が待ち遠しい今日この頃ですがいかがお過ごしでしょうか。
最近当院では、学校歯科検診で紙をもらったお子さんが多く受診されています。

そこで親御さんから「お友達は乳歯が抜けているのにうちの子はまだ」、「乳歯が抜けてなかなか永久歯がはえてこない」など生え変わりに関する心配の声を多く耳にします。
そこで今回は子供の永久歯はいつ生えてくるのかをお話ししたいと思います。
一番前にある中切歯から順に1,2,3・・・と数えていくと

生えてくる順番は男女とも上顎が6≒1→2→4→3→5→7、下顎が1→6→2→3→4→5→7の順番になることが多いようです。
まず6歳前後になると最初の永久歯が生えてきます。
以前は、下の第2乳臼歯の後ろにある第1大臼歯が、最初に生える永久歯となるのが普通だったのですが、最近は下の乳中切歯が永久歯に生え変わるほうが早い場合が多いようです。
永久中切歯が生えて6か月から1年くらい過ぎるとその横の側切歯や上の中切歯が生え変わり、さらに数か月遅れて上の側切歯が生え変わります。
9歳から12歳くらいにかけては、側方歯群と呼ばれる乳犬歯、第1乳臼歯、第2乳臼歯が順次生え変わり、さらに、これらの歯の一番後ろに第2大臼歯が生えて、永久歯の歯並びが完成します。

人によっては20歳頃になると、さらに後ろに親知らず(第3大臼歯)が生える場合もあります。
すべての永久歯で女子の生えてくる時期が早い傾向にあります。また近年日本人の永久歯の生えてくる時期のばらつきが大きくなっている傾向があるようです。つまり永久歯の生え変わりは個人差が大きくなっていると言えます。

 

【生え変わりの際の注意点】

乳歯が抜けていないのに永久歯が生えてきてしまった時
 ・乳歯が揺れているが永久歯が下から出てきた
乳歯が揺れているのであればそのまま経過を見ます。だだし、かんだ時に強く痛みが出て食事もとれないようであれば抜歯をします。特に下の歯の前歯に起こりやすく、乳歯が抜ければ裏側から前に移動します。
 ・乳歯が揺れているがいつまでも抜けずに残っている
奥歯に起こりやすく、乳歯の根は2本あり、永久歯が斜めに生えてくると片方の根が溶けずに残ってしまい揺れはしても、なかなか抜けないことがあります。この場合は抜歯をする必要があります。乳歯が抜ければ永久歯は正しい位置に移動することが多いです。
 ・乳歯が全然揺れていない
乳歯が全然揺れていないのに永久歯が出てきてしまうことがあります。骨の中で永久歯の位置がずれて、乳歯の根を溶かさずに出てきてしまったためです。この場合も抜歯をする必要があります。乳歯を抜歯すれば永久歯は正しい位置に戻ります。

乳歯が抜けたのに永久歯が生えてこない時
 ・乳歯が抜けても3か月永久歯が生えてこない
そのまま経過を観察します。特に上の前歯は乳歯が抜けても永久歯がなかなか生えてこないことが多いです。
 ・乳歯が抜けても半年生えてこない
レントゲンを撮って歯茎の中に永久歯があるか、過剰歯などの異常がないか確認します。
 ・先に隣の永久歯が出てきた
永久歯には自然に生えてくる力はありません。矯正の力を使って引き上げる処置をします。

乳歯がいつまでも生え変わらない時
 ・成長がゆっくりな方
乳歯が交換の時期になってもかなり残っている場合があります。レントゲンを撮って永久歯の存在がわかれば交換まで待ちます。
 ・下に永久歯がない先天性欠如
乳歯の下に永久歯がない先天性欠如の方がいます。その場合は乳歯をそのまま使い続け店もらうことが多いです。
噛む力を維持するため、なるべく乳歯を長持ちさせることが第一目標になります。乳歯が抜けてしまった場合、歯列矯正もしくは入れ歯・ブリッジ・インプラントなどの補綴治療を行います。

生え変わりは個人差が大きく、心配しすぎる必要はありません。日頃からお子さんの口の中をよく観察して、心配なことがありましたら歯科医院に相談しましょう。

歯科医師
末次里沙

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