お子様、親御様、共に緊張する方が多い『はじめての歯医者さん』
いつ頃行けばいいのか分からず、お子様も嫌がるのでついそのままにしてしまう・・・
という事もあるのではないでしょうか?
今回は『初めての歯医者さん』へ行くきっかけをご紹介します。
☆治療ではなく予防で通う
大人、子供問わず「歯が痛くなってから歯医者さんへ」という方は多いです。
しかしこれは大きな間違いです。
「歯が痛くなる」=「炎症がある。または、むし歯になっている」と考えられます。
歯科医院に通い出すタイミングとして、重要なのは「悪くなる前」であること。
お子様が健康な歯であり続ける為には、タイミングがとても大切です。
「痛くなってからの治療」ではなく、「痛くなる前に予防」という考えが非常に大切です。
☆お子様の歯が生えて来た時がスタート
①生後6~ 9ヶ月→下の前歯が生えてくる
②生後9~10ヶ月→上の前歯が生えてくる
③生後11~1歳頃→上下の歯が4本ずつに
④1歳2ヶ月~1歳6ヶ月→奥歯(第一乳臼歯)が生える
⑤1歳9ヶ月~2歳頃→犬歯が生える
⑥2歳6ヶ月頃→奥歯(第二乳臼歯)が生える
全ての乳歯が生えそろう時期は、平均2歳6ヶ月頃ですが、大体3歳半頃までに生えそろえば問題ありません。
この時期、歯の状態のチェック、歯磨き方法の指導、簡単なフッ素塗布等の予防処置等は、対象が幼いお子様であっても可能です。
早すぎると感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、お子様の虫歯を予防するには、乳歯が生えてきた時から、予防の通院を開始するのが最も確実なのです。
☆虫歯に気をつけるタイミング
【3歳頃】
お子様の乳歯が生え揃う時期です。
しかし、まだお子様自身ではしっかりと歯磨きが出来ない為、親御様が仕上げ磨きを行う等、手を貸してあげる必要があります。
【6歳頃】
お子様の永久歯が生え始める時期です。
生えて来たばかりの歯を幼若永久歯と言います。
特徴として、
① 歯の強度が低く、抵抗力が弱い
② 形態的に溝が深く、歯ブラシでは溝に入って汚れを取るのが難しい
上記の特徴から、この時期にフッ素塗布、シーラント等の予防処置を行い、むし歯になるのを防ぐ事が大切です。
また、このくらいの年齢になると、親御様のチェックも少なくなりがちなので、仕上げ磨きは、親御様の手によってやって頂いた方が、むし歯のリスクを下げる事が出来ます。
一生歯を失う事なくお口の健康を保つためにも、治療だけでなく、予防で歯科を受診する事をお勧めします。
歯科衛生士 倉田孝子
2015年9月24日 カテゴリ:未分類