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2016年・元旦

新年明けましておめでとうございます。
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

今年の干支であるサルは,歯に社会構造がよく表れているといわれています。
サルは群れで生活しますが,この群れには①単雄群(雄が1匹),②複雄群(雄が複数匹),③家族群(一夫一婦制)の3種があります。
サルの歯は32本で人間と同数ですが,歯の大きさはヒトと異なり,雄と雌で違いがあります。特に顕著に差がみられるのが上顎犬歯(いわゆる牙)です。
群れの中で雌の争いがある②複雄群の雄の上顎犬歯が最も大きく,争いの少ない比較的平和な③家族群では雄雌の歯の大きさの差が最も小さくなっています。
これは生活での必要がもたらした進化・退化の器質変化です。

この様な器質変化は,ヒトでは,徳川260年の代々将軍の下顎に見られます。
初期の家康・家光のえらのある下顎に比べ,厳選調理された軟食をとり続けた12代家慶・15代慶喜らではかなり細長い顎となり,当時の庶民とはかけ離れた顔貌となっています。

サルの犬歯,将軍の顎の変化はいずれも生活上の必要性の低下がもたらした廃用性萎縮の例であろうと考えられます。

昨年,国際宇宙ステーション・「きぼう」で育てたメダカでは,骨を食べる破骨細胞が活発になり骨量が減少したという結果が発表されました。
地球上の生物は重力がある状況で進化を遂げています。私は,この重力・負荷を日常生活の中で上手に増すことが,健康を維持することに繋がると考えています。

私たちは主としてご来院いただく皆様の歯を治療させていただいております。
治療により1本の歯の痛みを取ることは勿論です。しかし,私たちはその先にある口腔と顎機能の維持向上を最終的な目標として日々の診療を行っております。

江戸時代の将軍の様な食事が出来る口腔ではなく,いつまでも奥歯で食いしばれる口と顎の実現を目指して今年もスタッフ一同研鑽を積みながら診療を行わせていただこうと考えています。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

代表・歯科医師  平 健人

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